Ben Lenovitzが「niko and … TOKYO」にやってくる!
『~FISHS EDDY~ Ben Lenovitz Live Painting Event~』
NY生まれ、NY育ちの老舗テーブルウェアブランドFISHS EDDYで人気を集めている、犬や猫をモチーフにしたシリーズ、「Cat Person / Dog Person」。この愛らしいイラストを手がけているBen Lenovitz(ベン・レノビッツ)が、4月1日(月)より「niko and … TOKYO」にて、開催されるFISHS EDDYのポップアップに合わせ来日! 4月12日〜14日の3日間、ライブペインティングを行います。今回はそんな彼にインタビューを実施。アーティストを志し、現在に至るまでの活動や、今回TOKYO店でも行われるライブペインティングについてたっぷりとお話を伺いました。一足先にこの記事を読んで、Ben Lenovitzのアートに酔いしれませんか? そして、ぜひこの貴重な機会に、愛するペットが主役となる世界に1枚だけのライブペインティングを体験してみてください!
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Ben Lenovitz
- New York在住のアーティストであり、「Art on Block」の創業者であるBen Lenovitz(ベン・レノビッツ)。NYブルックリンの老舗食器ブランドとショップ「 FISHS EDDY」の創設者であるJulie Gaines(ジュリー・ゲインズ)とDave Lenovitz(デイブ・レノヴィッツ)のもとに生まれ、幼少からアートに囲まれ育ちました。
ニューヨーク州のSUNY New Pallz大学を卒業。美術の学位を取得し、その後アーティスト活動を開始します。猫や犬などの動物をモチーフに、ポップとフォークアートを組み合わせたユーモア溢れる彼の作品は、瞬く間に話題を呼び、人気海外番組への作品提供や、書籍のイラストを担当するなど活動は多岐にわたります。
ー まず、絵を描き始めたきっかけから教えてください。
学生時代、授業中に先生や友達の似顔絵など、よく落書きを書いて遊んでいました。友人にそれらの絵を見せると、みんな喜んでくれたので、アートというよりは人を楽しませたり、笑わせるものとしての手段のような感覚が強かったです。ただ、母がスリフトペインティング(古びた絵画を復元する)をコレクションしていたので、子どものころからアート作品は身近にありました。それらを見ながら育ってきたこともあり、絵の描かれ方や、ムードの作り方などは感じながら育ってきたのかなと思います。
ー 今の作風にはどのようにして辿りついたのでしょうか?
自分の作品として、人に向けて一番最初に発表をしたのは木のブロックに絵をプリントした置物や、ハンコ。これらを見たお客さんが作品を気に入って購入してくれたのを見て、こうして世に出せば、作品を買ってくれる人がいるんだなと、アーティストとして活動していきたいと思うなかでの気付きのようなものとなりました。
当初の作品である木のブロックに絵をプリントしたもの
この作品に興味を持ってくれたのが、大阪の輸入雑貨店。阪急百貨店で開催されていたNYC(ニューヨークシティ)展に招待してくれたんです。そのときに行ったのが、お客さんがリクエストしたNYのアイコン的シンボル、自由の女神やエンパイヤステートビルを段ボールに即座に描くということでした。会期が進んでいくにつれて、ペットの犬や猫を描いてくれないかというリクエストも受けて。それまでは、犬や猫を描いたことはなかったんですが、写真に映った表情豊かな顔を見て、すぐに楽しいと思いました。これがペットを描き始めたスタートです。
ー はじめてのライブペイントは、日本だったんですね。
そうなんです。もう6〜7年ほどやっていますが、人前で描くのは大阪がはじめてでした。そこからいろんなイベントや、ポップアップなどで描く機会が増えていったので、自分なりのやり方を徐々に見つけていきました。今は月に4〜5回ほど、NYにある「FISHS EDDY」の店舗でライブペイントを行っています。ライブペイント以外でも、常に各国の色んな方々からオーダーをいただくので、家でも常に描いていますよ。
コネチカット州在住のSamsonは、
インスタでも人気のワンコ。
ー どのような手法で描いているんですか?
まずは、黒鉛でペットの下書きをし、そこにアクリルペイントで色を塗っていきます。精度が必要な箇所にはマーカーを使用し、仕上げていきます。最後にポスカマーカーで、背景に色を塗ったら完成です。
キャンバスはダンボールを使用しています。これまでも木などに絵を描いてきましたが、ダンボールや木を使うのは、自分の身近にあるものだったから。最初はそんな単純な理由からでしたが、キャンバスに描かれた絵画のように威圧的な雰囲気もないですし、色のトーンがただの白ではないところに魅力を感じています。ケーキ屋さんが使うホールケーキの台紙などを使用したりしていますよ。
ー ペットのライブペインティングを通して気づいたことがあれば教えてください。
常々、ペットは家族の一員だということを感じています。亡くなってしまったペットを描くことが多いのですが、ポートレートが悲しみを消化する手助けにもなっているなと思います。ときには、僕が描いているそばで、飼い主や家族がわんわん泣きながら、一緒に時間を過ごすなんてこともありますよ。そういう大事な時間をともにできるのは、幸せなことですね。あと、よくペットは飼い主に似ていると言いますが、それは本当にそうで、描くたびに毎回思うことです。これまででとくに似ているなと思ったのは、パグとお年寄りのおじいさん。本当に瓜二つでそっくりでした(笑)。
オーストラリア在住のSquidもインスタで人気。とても面白い性格をしているのだとか。
ーお客様(ペットのアートを依頼した方)の前で、ライブペインティングを行う際に何か意識していることがあれば教えてください。
描くときに意識しているのは、ペットのチャームポイントを見つけること。例えば、目や鼻、口に焦点を当てることで絵がドラマチックに仕上がります。あと、飼い主にいくつか質問をします。例えば、「あなたのペットが人間だったらどんな仕事をしていますか?」「ペットの考えていそうなことを声に出して言ってみてください」とか。返事がかなり面白いのでいつも聞いています。なぜか、犬が人間だったらの仕事を聞くと、なぜか多くの人が「清掃業」と、答えるんです。
Lower ManhattanのTibecaにあるスタジオには、
犬や猫のポートレートがずらりと飾られている。
ー これまでのライブペインティングで、印象的な出来事はありますか?
Instagramでも有名なアヒルがペインティングに参加してくれたとき、動きに落ち着きがないなと思っていたら、アヒルがお漏らしをしてしまって、ちょっとした大騒ぎになってしまったこと(笑)。
飼い主と会話しながら進むアヒルとのライブペインティング
あと、ほとんどのお客さんが犬や猫などのペットを描いて欲しいと依頼をしてくれますが、たまに亀や蜘蛛など一風変わったペットも頼まれることがあります。中でも印象に残っているのが、ボーイフレンドを描いてくれと頼まれたこと(笑)。パートナーがゴールデンレトリバーに似ているからと、パートナーの写真と犬の写真を持ってきたんです。確かにとても似ていたのですが、とてもユニークな依頼でしたね。
Ben Lenovitzがイラストを手がける人気シリーズ「Cat Person /Dog Person」は、マグカップや、エコバッグなど日常使いできるアイテムが多くそろう。
(左から)キャット総柄エコバッグ ¥1,980、キャットパーソンマグカップ ¥2,200、ドッグパーソンマグカップ ¥2,200、ペンケース ¥1,540、マスキングテープ ¥605、ドッグ総柄エコバッグ ¥1,980
ー 今回ワークショップを行う「niko and …」では、ベンさんが手がけたFISHS EDDYのアイテムもたくさんセレクトされています。
FISHS EDDYでは、犬猫好きに向けた「Cat Person /Dog Person」のシリーズの絵を描いていて、アイテムのディレクションもしています。主に、地下鉄や公園で見かけた犬や猫を描いているのですが、同じものは一匹も居なくて、いろんな表情の子たちが居るのがポイントです。
ー ライブペイントと、アイテムの絵を描くうえでの大きな違いを教えてください。
ポートレートを描くのと違うのは、FISHS EDDYのアイテムを作るときは、あくまでもデザインをすることが大前提という部分ですかね。全体のバランスを見ながら、カラーリングや配置を意識してデザインを進めていきます。
ー 今後、FISHS EDDYでBenさんが新たに手がけるアイテムなどは予定していますか?
「Cat Person / Dog Person」は、猫派・犬派という意味のアイテムですが、動物以外に、新しく「Plant Person」など、新しい絵柄も増えました。これからほかにも新たな絵柄が仲間入りするので楽しみにしていてください。自分のお気に入りの柄が見つかるとうれしいです。
ー 最後に、今回の「niko and …」でのワークショップの意気込みを教えてください。
niko and ...と一緒に仕事ができることにとても興奮しています。アメリカのムードを感じられるお店も大好きだし、とても素晴らしい機会に恵まれて嬉しいです。niko and … のスタッフのみなさんと会えることと、ペットの飼い主さんたちに会えるのを楽しみにしています。ここでのワークショップを通して、色々な人や動物たちに会うことができるのが今から待ち遠しいです!
niko and ...とも縁の深いBen Lenovitz。この記事を読んで、優しいタッチで描かれる愛らしいペットたちの虜になった人も多いのでは? Ben Lenovitzのライブペインティングは、4月12日(金)、13日(土)、14日(日)の計3日間で開催。下記infoより詳細が見られるので、気になった方はURLをクリック!一生に一度の素敵な時間を過ごせること間違いなしのイベントです。
niko and ... TOKYO店10周年記念★
アーティストBen Lenovitzの
ライブペイント開催!
◆開催日時
日程:4月12日(金)13日(土)14日(日) 計3日間
場所:niko and … TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-20 J6FRONT 1F・2F
時間:10:20~18:00 ※全日13:00~14:00は除く
niko and ... TOKYO店にて
FISHS EDDYのPOP UPを開催!
日程:4月1日(月)~4月30日(火)
場所:niko and ... TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-20 J6FRONT 1F・2F
POP UP期間中は通常ラインナップに加えて、BENさん書き下ろしの油絵の展開や、「Cat Person / Dog Person」にはたまらない、犬猫グッズを豊富に展開。また世界で親しまれているぬいぐるみブランドNICIの展開もございますので、ぜひ期間中にご来場くださいませ。
Text_Fumika Ogura
Edit_Masaya Umiyama