ワークやミリタリーといった
ファッションの要素をカジュアルに
落とし込んできたニコアンド。
10月9日より始動する「WILLIAM B. ELIOTT」は、
そうしたエッセンスをモダンに昇華し、
モードな世界観を構築するウィメンズのレーベルです。
そのディレクションを担当するのは、
ドメスティックブランド〈JOHN MASON SMITH〉、〈JANE SMITH〉の
デザイナーである吉田雄二さんと、和井田多佳さん。
今回はこのレーベルの見どころやこだわりについて、
ニコアンドのMDを担当する細江未来と共に語ってもらいます。
Profile
- 吉田雄二(よしだ ゆうじ)
- セレクトショップでバイヤーを務めた後、独立。自身のブランド〈JOHN MASON SMITH(ジョン メイソン スミス)〉のデザイナー、〈JANE SMITH(ジェーン スミス)〉のディレクターを務める。
- 和井田多佳(わいだ たか)
- セレクトショップでバイヤーや商品企画などを経て「ジェーン スミス(JANE SMITH)」をスタート。ブランドデザインを⼿がけながら、企業のブランド⽴ち上げやディレクションなど、多岐にわたり活動。
- 細江未来(ほそえ みく)
- ニコアンドウィメンズラインのMD兼ディレクション担当。「WILLIAM B. ELIOTT」の仕掛け人のひとり。ウィメンズラインのさらなる認知拡大に向け、既存ラインのみならず新規コラボ企画の立案・進行に務めている。
ニコアンドが得意とするカジュアルを、
どうやってモードに魅せるか。
まずはじめに、「WILLIAM B. ELIOTT」が始動することになったきっかけを教えてください。
細江 : 〈ニコアンド〉は、ワークやミリタリー、ヴィンテージといったファッションの要素をボーイッシュ&ナチュラルに、日常に寄り添う形で提案しているブランドです。ただ、一方では「提案するファッションの幅をもっと広げたい」という想いがあったんです。これまで〈ニコアンド〉は着やすさとか、ユニークさという部分を大切にしてきました。だけど、エレガントさや上品さといった部分にも視野を広げてみたい。つまり、もっと大人っぽいファッションを提案したいと思ったんです。
それで新しいレーベルを立ち上げようと思ったわけですね。
細江 : そうですね。吉田さんと和井田さんは、ワークやミリタリーといったエッセンスをベースに素敵なデザインを手がけられています。そこに〈ニコアンド〉との親和性を感じて、今回お声がけさせてもらいました。
吉田 : 自分たちはアンダーグラウンドなフィールドで展開しているブランドだと思っていたので、お話をいただいたときは正直驚きました。
和井田 : 同じファッションブランドではあるけれど、〈ニコアンド〉と私たちのブランドは規模がまったくちがうので、「私たちでいいの?」って思いましたね(笑)。
吉田 : でも、30代がメインターゲットという部分は自分たちのブランドともリンクしていました。その中でニコアンドが得意とするカジュアルな提案をベースに、どうやってモードに魅せるか、モダンに昇華するかという部分は決して簡単ではないと思ったのも事実です。
吉田 : カジュアルって本当に幅が広くて、いまはハイブランドもカジュアルを提案する時代ですよね。そこにはファッションデザインの力が必要なんですが、それを加えるにはしっかりとした理由も同時に必要になってくるんです。
“なにをやってもOK”というわけにはいかないと。
吉田 : ぼくたちはミリタリーやワークという既存のウェアをベースにものづくりをしていますが、アーカイブをそのまま焼き増ししたいわけではなくて、そこにしっかりといまの気分を加えたい。ただ、それをやるにはどうしてそうした服が生まれたのか? という“背景”を知る必要があるし、どうやってその服がつくられているのか? という技術的な知識も掘り下げなくてはなりません。そしてそこに手を加えるには、どうしてそうしたいのか? という理由も必要になってきます。
吉田 : 自分がいま本当に着たいと思うカラーリングやシルエット、さらにはカルチャー的な要素も加えて、自分たちらしさを表現する必要があるんです。「WILLIAM B. ELIOTT」もそうした考え方を踏襲しつつ、それをニコアンドのお客さんにどうやって届けるのか? ということをよく考えました。とにかく規模感が違うので、より多くの人に届けられるように少しずつアジャストしながらデザインしていきました。
キーワードとして“ミリタリー”、“ワーク”といった言葉が出てくるのですが、そもそもおふたりのバックボーンにはアメカジがあるんですか?
吉田 : 10代のとき古着に触れてアメカジが好きになり、その影響はいまでも大きいですね。いまのブランドを始める前はセレクトショップでバイヤーをしていたこともあり、定期的にヨーロッパにも行っていたんです。そのときに見てきたものも、いまとなっては学びが多かったなと思います。
和井田 : 10代のときは雑誌の『オリーブ※1』を見て育ちました。そこからフレンチとか、ヨーロッパのテイストも好きになって、古着もミックスしたりしながらファッションを楽しんでいましたね。いわゆるファッションのビッグトレンドみたいなものは大体通ってますね。前職はどちらかというとヨーロッパがベースにある会社にいたので、その影響も大きいと思います。
※1マガジンハウス社が発刊していた女性向けファッション誌。フランスのリセエンヌ(女子高生)をテーマに、80年代から90年代初頭にかけて多くの少女を魅了。「オリーブ少女」という造語も誕生した。
ニコアンドの生産力の底力を見た。
実際にプロジェクトが始動してデザインをしていくに当たって、細江さんはおふたりにどんな要望をお伝えしたんですか?
細江 : ニコアンドとおふたりが手掛けるブランドの共通点はメンズライクなところで、そこをベースにして欲しいとお伝えしました。とくに今回は秋冬なのでアウター類は目玉にしたかったのに加えて、ニットを充実させて女性らしい柔らかさを表現できるアイテムも多めにつくりたいとオーダーしました。特にニットはもっと強く打ち出していきたいアイテムなので、女性らしさをデザインに組み込みつつ、それをメンズライクにスタイリングするというイメージでデザインしていただきました。
今回のレーベル名は「WILLIAM B. ELIOTT」という男性の名前が付けられています。いま細江さんが仰られた“メンズライク”という言葉を表現する上でこの名前が付けられたのでしょうか?
吉田 : 男性っぽい力強さというか、硬派なイメージをつくりたかったというか。あと、アメカジ好きとして、イギリスのアイテムってちょっと憧れる部分もあって。たとえばビスポークテイラーで有名な「サヴィル・ロウ」があったりとか、丈夫で機能的な服のブランドもたくさんあったりして、とにかく質実剛健なものづくりをする国なんです。そうしたお国柄みたいなもの表現したくてつけました。“ELIOTT”というのは、ジョージ・エリオットという小説家やエリオット・スミスという音楽家から着想を得ています。
実際につくられた服を見ると、おふたりの得意とするモードな世界観がしっかりと表現されているように思います。
和井田 : モードではあるんですけど、「WILLIAM B. ELIOTT」の場合は原型となる服にすこしだけ私たちらしいアレンジを加える程度にしているんです。それによってリアルに落とし込みやすいというか、着やすいデザインにしています。たとえばこのMA-1なんかは、シルエットはいまっぽいんだけどディテールは原型に忠実にしていて、両袖を取り外し可能にアレンジしているんです。
吉田 : さっき話したように、自分たちがいま着たいと思うようなシルエットにしているんですよ。さらに袖が取れるとか、裏地の色が赤いとか、細かな箇所で手を加えていて。パッと見たときはMA-1なんだけど、どこかモードな香りが漂うアイテムに仕上げています。
細江 : ファスナーはミリタリーウェアにもみられる「IDEAL」というメーカーのものを使ったり、リブは筒状になっていたりとか、従来のニコアンドのものづくりにはなかったことにチャレンジしているのもポイントですね。おふたりはそうした細かな部分にすごくこだわっていて。
吉田:そういう細かな部分でアイテムのムードに変化が生まれるんです。商品がハンガーに掛かっていて、「いいな」と思えるかどうかってすごく大事だと思うんですよ。誰かが着ていていいなと思えることはあっても、アイテム単体で見たときにそう思える服ってやっぱり魅力的じゃないですか。ぼくはデザインをするときにそうした佇まいみたいなものを大事にしていて。服が放つオーラみたいなものは、細かな要素の積み重ねだと思うんです。だけど、詰め込み過ぎてもよくないし、逆に足りなくてもいけなくて。
和井田:あとは、そうした服がちゃんと着れることも大事ですよね。どれだけかわいいと思っても、実際に着てみると違うっていうことがよくあるじゃないですか。アートピースも素敵なんだけど、私たちは着れる服をデザインしたいと思う。だからモードとリアルのバランスは、ふたりでよく考えるようにしているんです。
他にファーストシーズンを象徴するようなアイテムはありますか?
吉田:Tシャツは思い入れがありますね。これはデニス・モリスという写真家が撮影したパティ・スミスのフォトTです。彼女のファッションはいつもアイコニックで、メンズの服を軽やかに着こなしていますよね。それでいて女性らしさが表れているというか、「WILLIAM B. ELIOTT」もそうしたスタイリングで着こなして欲しいという個人的な想いがあります。
和井田:あとはヴィーガンレザーのジャケットもいいよね。
吉田:素材の厚みを確認させてもらって。薄くすると軽くなるんですけど、そうするにつれてレザーらしさが失われてしまうんです。このアイテムでは、そのちょうどいい塩梅を狙っています。
細江:一度サンプルをつくったら薄すぎてしまって。ニコアンドの生産担当が何度か素材をお見せして、本革に見える素材をおふたりに選んでいただきました。
吉田:本当にレザーに見えますよね。技術の進歩を感じます。実際に着やすいし、手入れも要らないっていう。デザインもシングルのジャケットで着やすくして、ダブルジップにしているところがポイントです。こちらもファスナーは「IDEAL」を使っています。
細江:先ほどをお話しした通り、このファスナーを使うのはニコアンドでははじめてで、生産を担当するスタッフも最初は探り探りだったと思います。そもそもゲストデザイナーを迎えること少ないですし、おふたりの発想を形にするということが果たしてできるのかどうか。不安もあったと思います。
いつもは自社のデザイナーさんとやり取りしながらオリジナルのアイテムをつくっているけど、人が変われば言葉も変わるし、やりとりの方法も変わってきますよね。いつものやり方が通じなくなるというか。
細江:ですが、新しいことにチャレンジしたいというブランドの想いを理解して、進んで協力をしてくれて。そこは本当にありがたかったですね。ニコアンドの生産力の底力を見たというか。
吉田:そうですよね。ぼくたちもコミュニケーションに関してスムーズにやりとりができるように意識しました。だけど、ニコアンドのスタッフの方々の熱意はすごかったですね。たとえばMA-1のステッチ部分に細かなシワが入るようにしてもらったんです。パッカリング※2っていうんですけど、自分たちのブランドではそれが好きでいつもやっている仕様で、シワの寄り具合にこだわりはあったので細かくパーセンテージまで希望を出させてもらいました。その結果、縫製仕様をしっかりと形にしてもらえ、いいものができるという確かな手応えを感じました。
※2 縫製時に発生する縫い目の間にできるシワのこと。デザインとして取り入れる場合もある。使う糸や仕様によって出来上がりのニュアンスに大きな差が生まれてしまうため、細やかな指示はもちろん繊細で緻密な作業が必要。今回のラインでは、ディテールポイントとして強調するため、%単位でデザイン指示を行い縫製仕様にもこだわっている。
細かなディテールへのこだわりによって、
服の見え方が変わる。
みなさんのお話を聞いていると、スムーズなものづくりができたように感じるのですが、逆に大変だったことなどはありますか?
吉田:ニットが大変でしたよね(笑)。
細江:そうですね。このアーガイルのニットなんですけど、編み地が特殊なんです。おふたりから「こういうニットをつくりたい」と写真が送られてきたんですが、見てわかるようにチェックの柄が立体的になっていて、空洞の部分もあるんです。ニット担当のスタッフと一緒に悩みに悩んで、納得のいくものができるまでに3ヶ月もかかりました。
吉田:アーガイルってイギリスっぽさもあるし、空洞のあるニットってかわいいじゃないですか。どうしてもこういうニットがつくりたかったんですけど、日本ではできる工場がなくて。
和井田:技術的な部分で時間がかかりましたよね。
細江:本当に試行錯誤を繰り返して、どうゆう編み方をすればこれができるのか、そしてどの工場にお願いをすれば形になるのか。それを探るのに時間がかかりました。だけど先ほどもお伝えした通り、ニットは力を入れたいアイテムだったので、がんばりましたね。
スカートも含めてニットアイテムは5型展開していますね。
細江:一方でこちらの大きな襟のついたカーディガンはウール100%なんですが、ニコアンドではウール100ってあまりやってこなかったんです。価格帯が合わないし、素材的にもしっかりしすぎてしまってなかなかフィットしなくて。だけど、「WILLIAM B. ELIOTT」でならやってもいいんじゃないかと思いました。ウール糸をどうするかというところからはじまり、編み方との相性を考えてこちらも試行錯誤を繰り返したんです。
吉田:どうしても編んでみないと仕上がりがわからないので、ニットはそこが大変なところですよね。
細江:ノルディック柄のベストも展開しているんですけど、ボタンの色をあえて生地とは違う配色にして目立たせたいと和井田さんから指示をいただいて。普段の私たちなら絶対に同色を選んでしまうんですけど、あえてそうゆうところでアクセントをつくっているんだと、新しい気づきもあったりして。
吉田:同色にするのがスタンダードなやり方なんですよ。そっちのほうがラクだし、まとまって見えるので。だけど、そこをあえて変える。ボタンの付け方も一般的にはイコール(=)の形に縫い付けるんですけど、あえてクロス(X)して取れにくい仕様にしてもらいました。
和井田:今回ニコアンドと一緒に取り組みをさせてもらって、改めてそうした細かなディテールのこだわりって大事なんだなって気づきました。それによって服の見え方が全然変わるので。
細江:私たちもすごく勉強になりましたね。ファスナーのメーカーをどうするか? というところからはじまり、そこにつけるコードの結び方までこだわっていらっしゃって。
吉田:そうでしたね(笑)。
コードの結び方というのは、どうゆうことですか?
吉田:ファスナーを引きやすくするために、先にコードがついていることがよくありますよね。サンプルをあげてもらった際に、その結び方に違和感を感じたんです。ファスナーには先端と根元の2箇所にコードを通す穴があるんですが、サンプルでは先端に通しているだけだった。それに対して、ぼくは根元から通して先端に抜ける形で結んで欲しいとオーダーしたんです。本当にちょっとしたニュアンスの違いなんですが、それによって見え方が変わるんですよ。
機能としては大した差はないですよね?
吉田:そうなんですけど、よりしっかりと付いているという感じです。2000年代以降の軍モノやアウトドアのアイテムはどれも根元から結んでいるんです。だから間違った結び方をしていると、知っている人が見ると「あれ?」ってなってしまう。なので、そこも結び方を修正させてもらいました。手で結ばないといけないから手間がかかってしまうんですが、ディテールのルーツの感じ方がオリジナルに近いほうがブランドにも深みがでると思ったので。
いろんな可能性が見えた
ファーストシーズン。
今回の取り組みを振り返って、新しい気づきなどはありましたか?
吉田:細江さんをはじめ、生産スタッフの方々の実現力の高さには驚かされました。いまのものづくりのシステムって効率を求めるんですけど、ぼくらがやっていることってや、今回生産の方にお伝えしたようなことは非効率だしすごく手間がかかるんです。だけど、そうすることで絶対にいいものができる自信はあって。そうしたことに対する理解度がすごく高かったし、それがクオリティに表れていると思います。すごくいい経験をさせてもらいました。
和井田:私もそれは同感ですね。すごくいい刺激をもらえたというか、私たちもがんばらないといけないなって思わされました。
細江:私たちニコアンドも、改めて服をデザインすることに対する取り組み方をおふたりから学びました。アイテムひとつ一つに対するこだわりが強くて、それを形にするといいものが出来上がるということを、今回の取り組みを通して身をもって実感できましたね。それは私だけじゃなくて、生産チームのスタッフ全員感じてくれたと思います。そして、それを実現できる力がニコアンドにはあるということを再確認できて、一方では誇らしい気持ちもあります。
実際にお店での展開がスタートしたら、どんなことを期待しますか?
細江:お客さまの反応がやっぱり楽しみですね。ターゲットとしている30代の方々に手に取っていただけるのか、もしくはまったく予想しなかった方々から支持を得るのか。海外店舗でも展開する予定なので、海の向こう側でどんなリアクションがあるのかも楽しみですし。それでいい感触が得られたら第二弾もやりたいですね。
吉田:次は、デニムをつくりたいですね。自分たちが得意とするアイテムでもあるし、「WILLIAM B. ELIOTT」らしいデニムができたらおもしろそうじゃないですか。
和井田:ニコアンドを運営しているアダストリアさんって生地の開発も積極的にされているようなので、新しい素材を使って、防水性の高い服とか、テクニカルなウェアを私はデザインしたいですね。
吉田:ファーストシーズンでこれだけのものができたから、次回もあるなら、もっといいものができると思います。いろんな可能性が見えましたね。
仕掛け人たちの自信作
デザイナーやディレクターの目線で、今回りリースされるアイテムの中でも、
特にお気に入りのアイテムをピックアップしていただきました。
HOSOE’S SELECT
BIG COLLAR WOOL CARDIGAN
肌触りやお手入れの観点から、ニコアンドでは普段あまり使用しないウール100%の素材ですが、チクチクしづらく、肌触りのいいウールを生産部が時間をかけて何度も探し納得のいくクオリティに仕上げたニット。大き目の襟やブラウンとイエローの2色展開という点もお気に入りポイントです。
QUILT VEST
中綿には、嵩高性があり、軽くて暖かな自社開発のエアサーマルを採用しています。厚すぎず薄すぎない中綿量にもこだわりました。コンパクトな丈感なのでスタイリングのアクセントにもなり、インナーとしても着用可能。サイドのドロストを絞っていただくと、コロンとしたシルエットに変化する点もポイントです。
YOSHIDA’S SELECT
MA-1
ミリタリーのナイロンブルゾンはパッカリングを意図的に作成しており、綺麗な皺寄せは熟練のミシン使いでないとうまくいきません。ファスナーは、軍物でも使用されているIDEALを採用。好きな人が見たらそれだとわかるパーツです。そこに引き手をわざわざ通してステッチがけしてもらいました。手作業になるので大量生産はしづらく、細かな部分にもこだわりが詰まっています。
LONG SLEEVE T-SHIRTS
写真をカットソーにプリントする際は、古着であればシルクスクリーンが一般的ですが、今回は工場の提案でインクジェットとなりました。インクジェットの方が近代的なので、どこまでシルクっぽさを表現できるか疑心暗鬼でしたが、何度か試し刷りを繰り返して納得のいくクオリティになりました。プリントされている写真にもぜひ注目して欲しいです。
WAIDA’S SELECT
POUCH & SQUARE BAG
ブランドの象徴的アイテムとして作成したMA-1とリンクさせた2型のバック。ファスナーやディテールもお洋服と同じものを組み込みました。インナーカラーも洋服とリンクさせて、見えない部分にもこだわっています。サンプル制作期間が短い中で何度も修正させていただき、完成度の高いものに仕上がりました。
BELTED PANTS
ベルトパンツは、カジュアルで秋らしい見え方のする起毛生地を採用しました。汎用性がありながらもコーディネートを締めるアイテムとして気に入っています。パンツの太さ、ヒップ周りや丈の長さなどシルエットを細かく修正を重ねたアイテムで、穿いたときの美しいラインを楽しんでもらえたらうれしいです。