Behind the Scenes.

コラボの裏側、かく語りき

ニコアンド TOKYO 10周年記念 A WORKS コラボスイーツスペシャル対談。

この度めでたくニコアンドTOKYOが10歳を迎えます。それを記念してさまざまな催しだったり、コラボだったりが控えているのですが、中でも注目したいのが、チーズケーキの名店「A WORKS」とのコラボスイーツ。長い時は8時間待ちなんてこともある学大の名店が、ここでしか食べられないスペシャルなスイーツをご提供してくれるんです。今回はその制作の裏側をキーマンによる対談形式でご紹介。コラボの経緯から試食会まで余すことなく魅力をお届けします。完売は必至!さぁTOKYO店に並ぶ準備をしておいてください!

  • A WORKS

  • チーズプロフェッショナルの資格を持つチーズケーキ研究家、船瀬洋一郎がオーナーを務めるチーズケーキ専門店。東京・学芸大学にお店を構え、月3回のみオープン。毎月様々な個性あふれるケーキを提供し、そのレシピは300種類以上。TV・雑誌など数々のメディアに取り上げられ、最近はレシピ監修や様々な企業とのコラボが絶えない。Instagram: @gakudai.aworks
  • 増田太一

  • ニコアンド営業統括。今回のコラボの仕掛け人のひとり。運営周りだけでなく幅広いカテゴリーをブリッジして担当。日夜忙しく駆け回っている。A WORKSのチーズケーキは初体験。
 

はじまりは友達の友達、 実は両思いだった二者の関係性。

ー 早速ですが、今回のコラボのきっかけに関して聞かせてください。業界がまったく異なる両者がどのようにして繋がったのでしょうか?

増田:もともと「A WORKS」さんと何かお取り組みをしたいと考えていたんですが、おっしゃる通りニコアンドにはわかりやすい繋がりがなくて。なんとか繋がれないかとルートを辿っていたころ、弊社の別のブランドとお仕事をご一緒されていることを知って。意外と身近なところに繋がりがありました(笑)友達の友達的な。それで、お声がけできるチャンスをずっと探っていた感じです。

A WORKS:そうなんですね!嬉しいです。

増田:それで色々タイミングを探っていたら、TOKYO店で行った「ニコの夜市」というイベントに、ゲストとしてご参加いただけることになったんです。

A WORKS:うちも外部の方とよくお仕事をさせていただいていて。先ほど増田さんのお話にも出たアダストリアさんの別ブランドのご担当者さんにお声がけいただいて、遊びにいかせていただきました。

増田:そうなんです。だから出会いのきっかけとしては友達の友達を紹介してもらったっていう感覚ですね。

-そうしたら、いわゆる協業という形では初めてとなると思いますが、ご一緒されてどうでしたか?

A WORKS:うちはお声がけいただいてすぐやりたい!となりましたね。実は〈ニコアンド〉のお店にもよくお邪魔していて、季節ごとの装飾とか参考になるなぁ、なんてよく拝見していました。その内装を手がけているのも知り合いだったんですよ。

増田:本当ですか!そうなんですね。嬉しいです。僕たちは逆にようやっと巡ってきたタイミングだったので、満を辞してご相談させていただいたという感じでした。

-他にも色々と機会はありそうですが、なぜこのタイミングになったのでしょうか??

増田:ニコアンドのカフェ業態も18店舗くらいまで広がってきて、すべての店舗でとなるとあまり現実味がなかったんですよね。今回のように1店舗だけのスペシャルなことであれば、「A WORKS」さんの商品の価値をさげずに取り組みができると思ったんです。

A WORKS:全店舗となると、確かに難しいですね。

増田:今回お話をさせていただく際に僕たちからは特に細かいオーダーをせずにお願いしたんですね。大枠として「コーヒー」というくらいだと思います。

A WORKS:そうですね。そのやり方がやりやすかったのでとても嬉しかったです。ざっくりコーヒーということだけを考えてどんな商品にするかを考えました。

-そうしたら今回のコラボはとてもスムーズだったんですね。

A WORKS:はい。あとは商品がうまくできているかだけですね(笑)

A WORKSならではの 独自のスタイルでメニュー提案。

-ちなみに、今回はどんな形でメニューをご提案されたんですか?

A WORKS:アイデアをまとめたものをイラストにしてメールでご提案させていただきました。

増田:そうなんです。試食会とかを想像していたので、最初はすこし驚きました。

実際にA WORKSさんから送られてきたイラスト。チーズケーキとプリンの完成予想が描かれている。

A WORKS:実は普段から試食しないんです。絵を描いてそれが試食の代わりなんですよ。今回はそういったやり方を理解してくださって、信頼していただいている気がして嬉しかったです。

増田:送っていただいたイラストを拝見して、美味しそうでしたし楽しみになりました。

A WORKS:お送りしてすぐに「OKです!美味しそーです!!」とお返事をいただいて。それがすごく嬉しかったです(笑) しかも決めてからも色々と変更することがあるんですが、それもOKと。実はケーキの上に何をのせるかもさっき決めたばっかりです。

増田:もしかしたら当日変わっている可能性もありますかね?

A WORKS:流石に変えないと思いますよ(笑) でもお店での進め方の延長線上という感じで良かったです。

増田:お店ではどうやっているんですか?全く想像つかないです。

A WORKS:お店は月末の土・日・月の3日間をオープンすることが多いんですが、1日目と2日目でレシピを変えていることが多いんです。まず土曜日になんとなく試してみて、お客様からの感想をきいてみて。

増田:そしたら、3日間とも味わいが違ったりするんですね。面白いです!

A WORKS:そうなんです。どんどんブラッシュアップしていって、月曜日が最終の完成系という感じです。

-それは通うのも楽しいですね。常連になってしまうのもわかります。ちなみに、増田さん的に今回のコラボで嬉しかったことはありますか?

増田:先ほども話しましたが、もともとざっくりと「コーヒー」というテーマをお伝えしていただけなんです。その時にお客様に提供する時のお皿などもご相談したんです。〈FISHS EDDY〉のお皿を候補として何枚かお伝えしたんですが、それに対して、ニコアンド=NYという部分を汲み取っていただけて。

A WORKS:はい。僕が沖縄にある「ジニー」というお店にいったときに、米軍の方がジャーマンチーズケーキをよく買って行ってたんです。なので、アメリカなイメージがあってご提案させてもらいました。

増田:味わいだけでなく、イメージの部分でもブランドのことを考えていただけている気がして。それもあってOKをすぐ出してしまいました(笑)

今回だけの試食会。 コラボスイーツをひと足先に体験。

-普段、試食されないとのことでしたが、今回は特別に試食会を開いていただけるとのことで。

A WORKS:はい。先ほどお話にも出たジャーマンチーズケーキとコーヒプリン、あとこんなのもどうかなと思ってお食事チーズケーキもご用意してみました。

増田:どれも美味しそうですね。お食事チーズケーキがかなり気になりますが、それぞれどんなものなのかお伺いしてもいいですか?

A WORKS:ジャーマンチーズケーキに関しては先ほどもお話しした通り、沖縄の「ジニー」というお店からインスパイアされています。チョコをベースにココナッツを合わせた少し重めな味わいで、コーヒーに合うと思っています。上にはキャラメルクリームをのせています。

増田:キャラメルクリームですか!濃厚そうで楽しみです。

A WORKS:プリンは二層仕立てになっています。上の層はコーヒー、下の層はうちで普段から出しているベーシックな味のもの。重めで硬めなんですけどコーヒーに負けない味わいになっていると思います。

増田:一度で二度美味しいですね。ちなみに上にのっているクリームはケーキと同じものですか?

A WORKS:こちらはヘーゼルナッツのクリームになっています。わりとプリンってフレーバーが入っていても感じづらいんですが、うちのは、はっきり違いがわかりやすいというのを意識しています。

増田:そして気になっていたお食事系のチーズケーキですが、これはどんな感じなんですか?

A WORKS:実はお食事系チーズケーキはお店でも定期的にだしていて。カレーとかマカロニチーズとか。

増田:え!そうなんですね。味が全く想像つかないです。

A WORKS:お食事系チーズケーキっていう新しい定義を作れたらと思っているんです。わかりやすくいうと、甘じょっぱいイメージですね。

増田:ボリュームがあるので本当に食事みたいですね。

A WORKS:そうですね。今回ご用意したのはベーコンに玉ねぎ、チーズにクロワッサンを組み合わせたもの。最初、アメリカンブレックファーストを想像してたんですけど、温かいものが入っているという定義があるらしくて。なのでコンチネンタルっていう冷たい朝ご飯、いわゆるキッシュ的なイメージでコーヒーと合わせて食べていただければと思っています。

-なるほど。あらためて未知なものすぎて想像できませんでした。食べてみるのが楽しみです。では、お待たせしてしまったのですが、試食してみてください!

チーズケーキの甘味の中にベーコンやオニオンクリームの風味が絡み合った甘くもしょっぱい味わいが印象的。スイーツの部分を残しながらも食事としても成立した食べ心地は唯一無二。

プリンは、ヘーゼルナッツ、コーヒー、カスタードの3つの味わいが順々に口の中に広がる。直感はしっかりと固め。

しっとりしとした食感に濃厚なチョコレートとココナッツの風味が楽しめるジャーマンチーズケーキ。

-実際に食べてみていただいていかがでしたか?

増田:正直どれもとても美味しかったです。チーズケーキは本当に濃厚。ブラックコーヒーによく合いそうです。プリンはちょうど良い甘さで、その分コーヒーやヘーゼルナッツで旨みが補われていて。色々な味が楽しめました。どちらも味わいが2回3回と変わっていくので食べていてとても楽しかったです。

A WORKS:ありがとうございます。

-お食事チーズケーキはどうでしたか?

増田:こちらも本当に美味しかったです。ただ、味の説明となる複雑すぎて。チーズケーキの概念が変わりました。本当に衝撃的に美味しかったです。

A WORKS:うちとしてはこういうこともできますよ、というご提案だったので、ぜひ一度食べてみて欲しかったんです。

増田:正直、試食ということで、選ぶとなると甲乙つけ難いですね。どちらのケーキをご提供するか悩みますね。ちょっと悩ませてください。

A WORKS:了解しました。どちらになるのか楽しみにしています(笑)

ということで、実際にどちらのケーキがご提供されるかは、TOKYO店10周年記念サイトで、チェック! A WORKSコラボスイーツの最新情報をご紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。もちろんこちらのサイトでは、10周年記念アイテムをはじめとした、さまざま情報も随時更新中。ぜひご覧ください。

Photo:Jin Yamamoto
Web Design:DENBAK-FANO DESIGN
Edit&Text:Masaya Umiyama