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ただいま楽しいコンテンツを企画中・・・お楽しみに☆
ニコアンド プレス
SUZUKI
ニコアンドで活躍する個性豊かなスタッフたちが発信するダイアリー企画。日常での発見から、旬な情報、趣味や仕事のお話まで。人気スタッフたちの今の気分をダイレクトにお届けします!
わたしが書きました!
sakana
ニコアンド 海外VMDディレクター
ニコアンド歴は17年。ブランド立ち上げから携わっています。今はニコアンドのアジアの店舗を中心にお店の売り場を作りに行ったり、教えたり。アジア各国の旬なスポットなども絡めながら気楽にのんびりお伝えしていきます。
こんにちは。魚住です。
先日7周年を迎えたニコアンド台北旗艦店に行ってきました。台北店は2017年10月に台湾1号店として台北市東区にオープンしたのですが、当時のバタバタとしたVMD準備のことを思い出します。そしてオープンレセプションの時には地面が抜けるほどのとんでもない大雨に見舞われ、そんな中でもたくさんのKOLにご来店頂き盛大に盛り上がったことを記憶しています。
そんなniko and ... TAIPEI店が7周年を機に改装リニューアルオープンするということでお手伝いに行って参りました。
「ババンっ」台湾到着。必殺手持ち。改装で使う小道具をキャリーバックに詰め込んで、いざお店へ。小道具の話は後ほどという事でホテルのチェックインを済ませて現場に向かいます。
実はこのお話は、2023年の5月に遡ります。その頃僕はまだ上海に住んでいて、忌々しいコロナも落ち着き中国国内から諸外国への出入りがしやすくなり始めたころで、随分と行っていなかった台湾に久しぶりに訪れた時のことです。
いくつかの新しくできたお店を見て回り、旗艦店も巡回。すると現地の駐在員から7周年のタイミングでリニューアル改装を考えていて、何か売場のアイデアがあれば欲しいと。
そんな流れからの始まりで、限られた敷地と予算の中で考えたことは、
① 売上を上げるための改装
② お店の鮮度を上げる
③ ブランドのイメージが崩れないように、お店全体としてもまとまるように
④ 今まで来られていたお客様が居心地が悪くならないようにするには何ができるかと考えお店をグルグルぐるぐるといろんな視点で見ていきます。
そして、いくつかこうすればどうだろうという箇所が目についたので写真で抑えます。
①つ目は、カフェ席として利用されていた場所を売場に変更。ここはオープン当初から台湾のアーティストさんが壁に絵を描くウォールギャラリーとしての要素もあった場所だったので、台湾カルチャーとニコアンドを繋ぐ素敵な場所だったのですが改装目的を優先してここを売場に変更。
カフェ席はなくなるのですが、スタンドカフェテーブルにすることで解消。
②つ目は、ジャングルジムのような什器の場所を新しいコンテンツに変更。販売効率が上がる什器と売場に色が入ることで新鮮さを出す。
③つめは、都会的なコンセプトの商品と什器のテイストが合っていなかった場所を変更することでインブランド感を出す。
④つ目は、スタッフさん達が頑張ってレンガに釘を打ち、商品を飾っていた場所を陳列の機能面の改善とお客様が買い物をしやすくなるように変更。
みたいなことを現地のスタッフに話してあーだ、こうだと意見交換。
方向性的には良いという事だったので、案件をお持ち帰りさせて頂いて、後日イメージがみんなに伝わるように視覚化。いわゆる、いつものお絵描きです。
パーツごとの什器の絵を描いて、各箇所のエリアに当てはめてラフ図にはなりますが、みんながイメージしやすいように視覚化します。昔はこれを鉛筆で書いて、色ペンで塗るというアナログにアナログを着せ付けたくらいのアナログなことをしていましたが、今は便利なipadがあるので修正する時も書き直す必要もないので楽チンです。
特に海外だと言葉で日本人の曖昧なニュアンスを伝えることが難しいことも多々あり、こうやって視覚化した資料を一つ作っておくと駐在員さんが、現地ローカルスタッフや工事のおじさんやいろんな人とミーテングで伝える時にも話が進めやすいだろうとこのようなアナログなお絵描きをしています。
便利な時代なので、大抵のことはリモートで伝えることができるのですが、中にはやはり現場でしか決めきれない部分も出て来ます。特に終盤での寸法や素材の決定などは難しいのです。今年の春くらいに別件で出張に行く機会があったので再度訪問した時のことです。
徐々に内装図面を出来上がってはいくのですが、要所要所で質問が来ます。「どこに何センチの高さでどうつけますか?」「その際パーツの素材はどれがいいですか?」「色はツヤありかマットかどちらがいいですか?」などなど。なかなか現場で見ないと決めきれないことも多く、寸法を現場で図って調整します。数センチの差で随分と見え方が変わったり、お客様導線に影響したり、商品の取りやすさが変わったりするもので、遠目から見たり、近くでお客様の気持ちになって買い物をイメージしたりそんなことを何度かやって最終決定していきます。
もちろん、内装設計部署がいるのでほとんどのことは的確に図面に落とされているのですが、いくつかはやはり現場で見てみないと分からないものもあるのです。
内装図面と照らし合わせながら、確認していきます。
気になるところはマスキングテープで実際に貼ってイメージしやすくします。
もちろん一人の時は、ここまでしませんが、現地のスタッフと確認しあう時は、これぐらいしながら話す方が認識のズレが出ないのでマスキングテープ会社には申し訳ないのですが贅沢に使わさせて頂いてます。
・図面ではこの幅だけど、お店で見ると華奢すぎるからもう少し幅を持たせた方が良いとか(写真1)
・図面の高さだとが低過ぎるから5cm上げようとか
(写真2、3)
・照明を付ける場所は、網ネットのこのマス目の上部に。高さは通常だと最低でも床面から2000mm必要だけど全体のバランスもあるから1900mmに使用だとか
(写真4、5、6)
・天井からのラックの取り付け位置は、左側にシェルフを配置するとお客様が買いにくくなるからもう少し短くしようだとか
(写真7)
とかなんとか。この地味な作業が最終的には大切でして諸々確定してゆきます。
そんなこんながありまして、先日台湾スタッフさん達とリニューアル準備をしてきました。
お店に到着すると現地のスタッフさんたちが手慣れた手つきで売場陳列を進めてくれています。僕は気になる内装の仕上がり箇所をチェック。
今回、カフェ席だった場所をFISHSEDDYの売場に変更。内照式のロゴサインは、サインの直径も取り付けの高さもばっちり。ヨシヨシ。ステーショナリーエリアに付けてもらった有孔ボード。サイズも高さもOK。こんな色で依頼してたっけかな?と思いつつ。お次はメンズエリアで内装什器ごと新しくしたNUMERALS。あれ、ロゴサインが少し大きい気が。。。
設計担当に確認してみるといくつか手違いの箇所があるとのこと。やはり。
このお店のラック幅はW900mmなのですが、幅1200mmのサイズでのロゴサインサイズになっていた模様。なので大きく見えてしまっていたようだ。85%の比率で縮小してもらい、背景も白だと締まりが悪いので黒にしてもらう。
有孔ボードもアンティークテーブルとの色の差があり過ぎるので茶色に色合わせを依頼。
などなど、現地の施工会社さんに修正依頼。
無事に翌日には直てもらい、陳列作業を進めます。
お店に到着した時から気になっていた"tiy nie yee"の電球。イメージは合っていたけども光が強すぎてお客様の目に刺さる感があったので、こちらも施工会社さんに相談。現状3ワットの白球を使っているけども、その下になると1ワットしか用意ができないと、電球色にして少し温かみのある目に優しい色を試してみようということに。
で、まぁ色々と試してもらったのですが" tiy nie yee" のブランドイメージもあるので結果的には元々の白球に。
余談ですが、"tiy nie yee"は日本の"tiny tiny" の海外版になります。
冒頭のニコアンドショッパーの中身はこちら。
FISHSEDDYの看板とブリキ文字です。実はニコアンドトーキョーの2Fで使われていた看板を頂いたものです。ニコブログでもおなじみニコアンドカーペンターの倉地さんが手作業でエイジング加工をした看板。こちらを台湾で使わさせて頂きました。
図面上の内照ロゴサインはあるものの恐らく何かが足りない売場になりそうな予感がしていたので、この手作りDIYロゴを置くことで新しいモノと古いモノの掛け合わせで空間がまとまるであろうと信じて、なんとなくイメージしていた場所に置いたところまさかのシンデレラフィット。背景の古材との相性もよく、正面通路からも目立って良い感じ。
そんなこんなで、もともとニコアンドコーヒーの席だったこの場所は、新たにFISHSEDDYの売場として生まれ変わりました。お店で使っていたアンティーク什器を編集し、少しテコ入れすることでまた違った見え方に。
実は、上海からアンティークの木樽をいくつか売場の雰囲気出しに送る計画も企んでいたのですが、通関で止められる可能性がありリスクが高いという返答。あれば面白い売場になるだろうけど、経験上リスクに対する効果の割にただバタバタするだけと踏んで断念。結果的には問題なく売場は完成しましたが日本ほど色々なことの自由が効かないのが海外での難しさなのです。
お店作りは現地のVMD担当者が手際よくスタッフと共にどんどん売場を完成させていきます。テーマ商品用に彼女たちが事前に準備していた陳列備品。全体のバランスを見ながら最後の仕上げをしていきます。三角ペナントを付けて装飾を計画していたようでスタッフ同士相談しながら取り付け。僕は「あの長さであの配色であそこから視点から装飾するなら変なことにはならないな」と心の中で思いながら見守りスタイル。すると、スタッフの目線が確認して欲しいという合図。「ok!ok!」と返してあげるとニコっと笑ってまた作業を続けていく。各担当者がブランドの世界観をしっかり表現していってくれてました。
台湾スタッフさんたちの7周年に向けた"渾身の企画"と"渾身の売場"も無事完成。1年前に描いた僕のお絵描きもイメージしていた感じでお店全体の中にそれぞれのコンテンツも上手くまとまったかなと。いい感じに改装のお手伝いが出来ました。
イベントいっぱいのリニューアルオープンは、たくさんのKOLが来られ大盛況。現地チームが企画していた台湾の人気アーティストKINGJUNさんとのコラボアイテムも大人気。お陰様で週末もたくさんのお客様が来られておりました。このブログが出た頃には品薄になっているかと思いますが、台湾に行かれた際は、リニューアルしたniko and ... TAIPEI旗艦店へ是非是非~。
niko and ... TAIPEI
台北市忠孝東路四段142號
11:00-22:00 ※金土日は22:30まで営業
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