11月某日、

niko and . . . TOKYOのバックヤード工房にて

次の企画の打合せが行われていた

 

左から
大工のマッチャン、VMマネージャのヨネちゃん、ナミキ店長

12月中旬から展開始まるやつ
そう、もうその辺から正月ネタにチェンジだ。
そんな打合せをしている。

毎年、大型店を中心に「ジャパン企画」として
お正月に関連するオモシロ商品を編集するんだよな。

 

ヨネ「米俵って、作れますかねぇ」
ナミキ「なんか、ワラとか買ってきたら編めそうじゃないですか？」
マッチャン「・・・・・」

ヨネ「どっかで売ってんすかね？」
ナミキ「調べてみましょうか、、、　うわ！　高い！！」
マッチャン「やっぱり作るしかないですかね・・・」

オレ「おい！おい！　それは作れねえだろ！」

ま、大体いつもこんな感じ
冗談半分で「作っちゃったら面白いかも！？」
これがほんとになっちゃう。
困ったもんだよ。

とかなんとか言いながら
大変だけどオモロいからやっちまうんだけどな！
さすがに米俵作るのは諦め、
〈買う〉も〈借りる〉も、一般ルートでは難しく
ちょっとしたコネクションを使って準備する事にした。
あぶないあぶない。

 

ただ、これは作ることになった。

『おみくじの筒』
神社とかにある、アレだ。

ホントはこの『小引き出し』も「つくれないか？？」って
はなしになりそうだったけど、
大型店10店舗分作るってのは大変すぎるから

「筒だけだったら10店舗分、なんとか作れっかも」
てことで、やることにした。

6角形の筒作りゃイイんだろ？
ちょっと角度カットがひと手間かかるけど
別の工房にある機械つかえばな！
ガーっと切って、クルクルって感じよ。

まあ、待ってろよ！

 

とは言ったものの・・・
6角形ってのは、オレたちの工房にある機械じゃあ
ちと難易度が高い。

だから蓋と底はハンズで買うことにした。
木工工作のコーナーに売ってんだよ6角形。

なかなかちょうどいいサイズのがあったから
20枚購入。

 

筒の部分は6枚の細長い板を貼る訳だが
ピタッと6角形に合わさるには
60°に小口を切らなくてはならない。

オレがプライベートでお世話になっている木工房に
材料を持ち込み、昇降盤（テーブルソー）で
角度切りだ。　いいだろ？

テーブルの下に丸鋸の刃が入ってる
角度が調整できるから60°に合わせて
矢印の向きに板を押していく感じだな。　簡単だろ？

刃に角度ついてんの分かるか？
左のガイドに沿って、手前の板を押していくんだよ。

まぁ、
理屈は分かるんだけど、
高速回転するノコギリの刃は、
怖えんだよな・・

だから細心の注意をもって
いつもある程度ビビりながらやってんだよなぁ（汗）

一枚できた。　いいな。
この調子でとりあえず6枚
切ってみよう！

おお！　計算どおり！　そりゃそうか！

でも、パシッと決ると気持ちいいなア！

よーっし　この調子でジャンジャン切るぞ！
なんたって10店舗分だからな

この板をあと54枚切んのか・・・　ふぅ。

 

チョーシにのってガンガン切ってたら
テーブル下のノコギリからイオンが・・・
あ～～なんだかいい気持ち～～　っておい！

イオンじゃなくて異音な！

 

木工房のオーナーのチェックしてもらったら
中のボルトが一か所緩んでた！
あぶねえ。　早く気がついて良かった。

オーナー、いつもお世話になってます！
もうちっとで終わるんで！

うーっし！

10店舗分、切ったどー！

こっから先の作業は、niko and . . . TOKYO工房へ
持ってって、来週はこれの組立作業に取り掛かるぞ！

 

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ここで急に話題が変わるが、

その週末、あるワークショップを受けたんだよ。
「おみくじ」文字にも繋がらんでもない話？
だと思うから、紹介しておこう。

 

『サインペインティング』　しってっか？

ずっと前から気になってたんだけど
なかなかチャンスなくてな・・・

instaでチェックしてたら
なんだか自分に合いそうなアーティストの
WORKSHOP見っけたからエイっと
エントリーしたんだよ。

自腹レボリューションだよ。こういうのは。　うん。

いやぁ、良かったよ。すごく。
Modern Twist Signs のナカハラさん
めっちゃイイ人だったし、

彼のトモダチのペインター達も応援に来てくれたりして
めちゃいい感じで学べたよ。

こんなオジサンになっても
何か新しい事を学ぶって
サイコーだよな！

塗料も筆もその他の道具も
準備してくれた資料とかも
ぜんぶこれまで使ったことのないものだらけ！

超新鮮な気分！

オレはもともと美大出てるから、ある程度絵も描ける。
塗料にも道具にも詳しい方だと思ってた。
それなのに！　なんだこの世界観は！

これはベーシックなカジュアル書体。
これをすうっとワンショットで描くんだ

筆の持ち方、筆先のカタチと向き、塗料の粘り具合・・・
始まりの筆向き、ツイスト、筆の外し方・・・

むずかしい！！　でも、それがおもしろい！！

WORKSHOPは2日間。
あっという間の楽しい学びだったな～
2日目は自分のデザインで、自分の言葉でサインボード描くんだよ。

THINK with our passion & CREATE with our hands
〈情熱をもって自分達で考え、自分達の手で創作しよう〉

いいだろ？
niko and . . . ぽいだろ？

趣味がまた一つ増えちまったよ。

特殊な筆も、入門練習用として3本買わせてもらった。
塗料もこれからちょっとずつ揃えっぞ。
絶対上手くなってやるかんな～！

 

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で、週明け

「おみくじ筒」のハナシに戻るとだな

サインペインティング学んじゃったからな～！

これも似たようなもんだろ！

おりゃおりゃ～！

と、いい調子で描き始めたものの・・・
やっぱ「ひらがな」ぜんぜんちゃうわ。
合板の表面に書くのも違うし、縦書きやし！

いや！　下手だなあ！　オレ
こんな下手だったっけえ？　オレ

塗料も水性ペンキやし、筆もなんかぶっといし・・・

オレは習字はちゃんと習っていない。
はずかしい、はずかしい、、

改めて「ひらがな」むっずぅ！

サインペインティング熱は少し蓋して、、、
落ち着いて日本人のこころで「おみくじ」を書くべし。

 

下手ではあるが、　まあ
味のある文字が書けたような気がする。

ぐにゃぐにゃした文字だけど
ご愛嬌ってことで

ゆるしてくれ！　大型店のみんな。

 

さて、六角形はボンドで接着し、何日か放置。
その間、今度は「くじ」の番号書きだ

これが、また、細かくて大変だよぉ！

米粒に絵を描くじじいになった気持ちで
一から二十までの漢数字、10店舗分。頑張った。
「端に漢数字が書いた棒」なんて、売ってないからな
書くしかないもんな。

 

やっと、完成形が見えてきたな。

くじ棒いれて、底と蓋で塞いで釘打って。

仕上げにニス塗ってよぉ

 

 

あとは乾かして、サッと表面サンディングしたら

大型店各店舗に出荷だよ。　お疲れちゃん。

 

この2週間、ほんと

「年末で制作と出荷に追われるおみくじ筒職人」

て感じだったな～

 

へた文字のおみくじ筒だけど、
一生懸命作ったから、もうええでしょう。

 

大型店は

旭川、金沢白山、船橋TOKYO-BAY、
横浜BAY-QUATER、二子玉RISE、名古屋MOZO、
名古屋豊橋、神戸UMIE、福岡ららぽ
そして、ＴＯＫＹＯ店ね。

 

どうぞ、よろしく～～！